プロテインの必要性

最近、いやもっと前からか健康ブームの中で各メーカーとかがプロテイン(この記事ではプロテインは粉状のサプリとする)を推している。だがプロテイン摂取にまで頼るほどたんぱく質というのは必要なのだろうかと疑問に思う。

ここでいう必要なのかなというのは一般的な生活レベルの運動量をする人達の話で、ボディビルダーとかプロスポーツ選手といった極端な運動量が必要とされるアスリート達は省く。

色々と調べてみると必要なたんぱく質量は体重の数値×1g、よく運動をする人ならば体重の数値×1.2~1.5g、アスリートレベルならば体重数値×2g以上という意見が多い。

通常の生活を送っている人間で体重が65㎏ならば一日にだいたい65gのたんぱく質が必要というわけである。一応食事摂取量に関しては厚生労働省が以下の報告書を出している。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書

またあるメーカーのサイトでは日本人はタンパク質不足の傾向であるという指摘があり普段の食事で必要量を摂取するのは難しいような表現をしている。そこで自分はこう思うのである。

 

ほんまか?

 

普段の食事でタンパク質を必要量摂取するのは難しいのか、自分はちと疑問に思うのである。ちなみに21世紀になってからたんぱく質摂取量は減少していき現在では1950年代と変わらないそうな。じゃあ1950年代のたんぱく質量はどれくらいかというと約69gである。(・・・・あれ?日本人の平均体重は大体65kgとするとこれでも問題ないような。)

例えば、ご飯一杯(200g)に含まれているタンパク質だが大体5gくらい。もし三食ごはんを食べるならそれだけで15gは摂取できることになる。当然、これだけだと不足するのはわかるが当然白米以外にも野菜、肉、あと人によっては菓子類も食べたりするだろう。

そこで適当に食事 朝・昼・晩を次のように設定し、大体のたんぱく質量を載せてみた。恐らくごく普通の食事内容だと思う。

 

ごはん(200g)       5g

納豆(1パック)      7.5g

味噌汁         1.5g

鮭の切り身        15g

ほうれん草(おひたし) 1g 

 

ミートパスタ    20g

卵入りサラダ    7g

 

ごはん(200g)          5g

豚の生姜焼き(豚肉100g使用)  16g 

味噌汁              1.5g

冷奴(100g)            5g

ひじきの煮物             1g

 

上記の食事だけでたんぱく質85.5gである。正直言ってこれだけでも必要量を大きく上回っている。恐らく人によっては、さらにお菓子や牛乳といったものも加わると思うのでさらに摂取できるたんぱく質量は増えると考えられる。もしピーナッツといったナッツ類を食べたりするならばたんぱく質量は100g近くなるだろう。ちなみによく運動する人ならば上記の食事量ではとても物足りないはずなので食事から得るたんぱく質量はさらに上がる。冒頭で述べた運動する人が必要なたんぱく質量程度は食事で十分に摂取できると考えられる。

これを見るにプロテインなど取らなくても体重×1~1.5g程度のタンパク質を食事でとるのは普通に達成可能であると考えられる。むしろオーバーしないように気を遣う必要すら出てくると思われる。

最近ではスーパーとかよく販売しているSA〇ASのプロテインジュースとかがあるが、はっきり言って通常の生活においてタンパク質不足を補うために取る必要性はないことがわかる(ただ嗜好品という形ではあれはかなり美味いと思う(とくにココア味))

個人的には、たんぱく質不足よりもプロテイン等で過剰に取りすぎることによる弊害の方が長い目で見るとよくないのではないかと思う(これについては別の記事で書けたらなと思う)